ユーザー事例

ジェイアール東日本コンサルタンツ株式会社様

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阪神・淡路大震災における復旧作業時の苦い経験から、どうしても広域なエリアをカバーしたい──。ジェイアール東日本コンサルタンツが開発した「グーグルアース&レイルウェイ」(Google Earth & Railway)は、そんな思いを実現した各種鉄道情報の閲覧システムだ。

当然、要求される精度は高かった。「JR東日本の路線は約7,500km──雲のほとんど無い地図を作るには、航空写真では限界。写真の品質が同一で山岳部などもカバーしたい」広域かつ高精度という相反する条件の下で、IKONOSの衛星画像や3次元地形データと地図情報を組みあわせることで実現したという。

小林 三昭 様
IT事業本部 部長
小林 三昭 様

伊藤 愛巳 様
IT事業本部 課長
伊藤 愛巳 様

■導入目的
JR東日本管内鉄道施設の状況把握

■導入ポイント
山岳地域もカバーする
全国均一の高品質

■導入効果
Google Earth配信システムとの
連動により、安価に広大なエリア
の一括管理が可能となった

■会社概要
ジェイアール東日本コンサルタンツ
株式会社

本社: 東京都渋谷区代々木2-2-6
代表者: 代表取締役 田中 正典
設立: 1989年4月1日
資本金: 5,000万円
従業員数: 547名(2008年4月現在)
事業概要:調査・計画・測量業務
開発・環境業務
建築業務
IT関連業務
運輸計画業務
機械設備設計業務
工事施工技術業務
土地調査業務
深見 じゅん 様
IT事業本部 
企画・ITビジネスユニット 
課長代理

深見 じゅん 様
 

Google Earthの利便性と高解像度な IKONOSの衛星画像のコラボレーション

「グーグルアース&レイルウェイ」(Google Earth & Railway)の開発は阪神・淡路大震災がきっかけだった

インターネット上で世界中の衛星画像などを見られるGoogle Earth と、IKONOSが撮影した高分解能衛星画像や3 次元地形データ。
このデータと地図情報を組み合わせ、各種鉄道情報などを閲覧できるシステムが、企業に向けの商品として展開されている。「グーグルアース&レイルウェイ」である。

Google Earth(無料版)と同じように、図の拡大、縮小、回転、鳥瞰表示などが自在に行なえるのはもちろん、 Google Earth よりも詳細な地理情報システムは、鉄道事業以外にも防災計画、都市計画、商圏マーケティング、観光事業など、さまざまな業種から注目されている。
その開発のきっかけは、誰もが忘れることのできない、あの阪神・淡路大震災だったという。

「グーグルアース&レイルウェイ」(Google Earth & Railway)

「グーグルアース&レイルウェイ」(Google Earth & Railway)

小林:
「1995 年1月に起きた震災後、それまでの線路図は紙に描かれた平面的なもので、なおかつアナログで管理されていました。
そのため図面制作、復旧作業にかなりの時間がかかっていました。また耐震補強工事などで全線を見直すときに、どうしても広域なエリアをカバーできる図面が必要になったのです」

復旧作業時の苦労を教訓に、ジェイアール東日本コンサルタンツでは航空写真を使ったJR 東日本の全線の鉄道用GIS(地理情報システム)を構築。2004 年10 月に起きた新潟県中越地震の際には、GISの活用で復旧が速やかに行なわれた。ただ、GISには懸念材料があった。
作成する側にも使う側にも専門的な知識が必要で、検索も地図上の文字情報などから辿るなど、誰もが気軽に使えるものではなかった。 それを克服するべく、ジェイアール東日本コンサルタンツが考案したのが「グーグルアース&レイルウェイ」である。
GISをさらに使いやすくし、より広域なエリアをカバーしている。さらに、3D 空間で視覚的に場所を検索できることで利便性やエンタテイメント性が向上、本来の防災用としてだけでなく、想定外の企業や利用法を提案されるなど、多くのユーザーを獲得した。

「グーグルアース&レイルウェイ」とは?

IKONOS衛星画像を三次元デジタル化、それに線路平面図や線路沿線設備など各種鉄道情報を重ね合わせたものがGoogle Earth 上で閲覧できる画期的なシステム。
防災、都市計画やマーケティング、観光など、様々な業務への応用が可能である。

詳細はhttp://www.jrc.jregroup.ne.jp/

「グーグルアース&レイルウェイ」とは?

広範囲のエリアをカバーできるIKONOSの衛星画像とより身近になったGISが生み出す新たな市場

小林:
「JR 東日本の路線は約7,500km、1,700の駅があるのですが、それだけの数となると東日本のほぼ全域に広がっています。また雲のほとんど無い地図を作るには、これまでの航空写真では限界がありました。もちろん航空写真にもメリットはあるのですが、私たちとしては写真の品質が同一で、かつ山岳部などもカバーしたかった。様々な検討をした結果、IKONOS の衛星画像が一番でした」

IKONOSが約5年間に渡り蓄積してきた画像を使い、路線を中心とした地図を作成。そしてその地図を共有するビューワーとしてGoogle Earthが採用される。

深見:
「当初は防災用、鉄道事業者の方に向けたサービスとして考えていたのですが、ユーザーの皆様からは観光目的や駅周辺の開発事業など、想定していなかった使い方のご提案もあります。中にはアニメのワンシーンに使用されるなど、普段ではお付き合いのない業種の方ともお仕事をさせていただています」

防災計画での利用(線路平面図との重ね合わせ)

防災計画での利用
(線路平面図との重ね合わせ)

観光分野での利用(レールウェイ ジオラマップ)

観光分野での利用
(レールウェイ ジオラマップ)

伊藤:
「もともとGISの潜在的なユーザーというのは多かったのだと思います。それが「グーグルアース&レイルウェイ」になったことで、敷居が低くなり、新しい可能性が見えてきたのではないでしょうか。そこから様々なアイディアが生まれてきているのだと感じています」
小林:
「そういった意味で現在のGISは、一般のニーズが先行している市場。そこにどれだけ追いついていけるのか、有用かつ優良なコンテンツを生み出すことができるのかが今後の課題になると思います」

ユーザーの求めている情報を的確かつタイミングよく提供することが重要

地図上に連動するファイルを組み込み、四季折々の観光地の画像や映像を見られるようにするなど、大きな可能性を秘めている「グーグルアース&レイルウェイ」。だが、そこに不可欠なのはIKONOS の衛星画像である。

伊藤:
「いくら使い勝手がよくても、情報が古ければ意味がありません。天候や衛星の軌道など限界はありますが、究極はリアルタイムで衛星画像が更新されること(笑)。ただ、単に早ければいいというのではなく、ユーザーの求めている情報を的確に、しかもニーズと同時に提供することが大切なんです」

小林:
「実はセカンドライフ内にも、IKONOSの画像を基にした「Central Station」というサービスを提供しています。
こちらではIKONOS の画像から作成した巨大なジオラマがあり、鉄道や観光に関するコンテンツを見ることができる。でも、それはセカンドライフという、仮想空間の中でのみ楽しめるものです。しかし「グーグルアース&レイルウェイ」は衛星画像をそのまま使った3次元の日本地図で、言ってみれば擬似的な空間です。そこに面白さがあります。
そしてその空間を構築するのに欠かせないのが、質が高く充実したIKONOS の衛星画像。これがあるからこそ、「グーグルアース&レイルウェイ」は成り立っているのです」

鉄道用GIS から格段に進化した「グーグルアース&レイルウェイ」。IKONOS 衛星画像により業務範囲は着実に拡大していく。

セカンドライフでの利用(Central Station)

セカンドライフでの利用 (Central Station)

※ Google Earth はGoogle Inc. が提供するサービスです。Google は Google Inc. の登録商標です。
※ セカンドライフはLinden Lab社の登録商標です。